ゆるゆるリュッカー

リュックとカメラと旅が好きな大阪のアラサー。世界一周してぇ

イタリア旅行記 その二十六


サンタ・マリア・ノヴェッラ教会。

それが僕がフィレンツェで行こうと目星をつけていた教会だ。

 

その教会の前で写真を撮っていると、後ろから黒人に話しかけられた。

その時の僕はキャリーケースの荷物も取り出すことができ、すこしテンションが上がっていたのだろう。警戒心が低かった。

 

だが、手に持っていたカメラだけはすぐにカバンの中に突っ込んだ。

英語で「どこから来た?」など聞いたきたが…

もしかしたらスリかもしれない。

一人が正面から話しかけてきて、後ろから仲間がその旅行者の荷物に手を入れスリをする。

こういう話も聞いたことがあったので、僕は愛想笑いしながら、しっかりと荷物を体の前にした。

 

よし!これで盗まれる心配はない!!

と思っていたら……

何か黒人が差し出していた。

僕は何も考えず手を出して受け取っていた。

結論から言うと、この時点でもう終わっていたのだ。商売が成立してしまったのだ。

 

手に受け取ったのは象の置物だ。

インドなどで売られてそうな神様っぽい格好をした象だ。

返そうとしても手に取ってくれない。

ちくしょう。

悔しくてたまらなかったが、何かされてもたまらないので僕はしぶしぶお金を払うことにした。

 

僕は1€を差し出した。

すると黒人が僕の財布を覗き、この札もだ。

みたいな感じで5€を指差した。

 

たっけぇ〜と思いつつ5€を渡すと、さらにその隣にあった10€のお札も指差してきた。

 

僕はケチな方なので、そこで反射的に「NO!!!」と言ってしまった。いや、言ってやったのだ。

すると黒人はしぶしぶ僕から離れていった。

手元には6€で半強制的に買わされた象の置物。

 

その黒人を目で追いかけると、後ろにベンチで腰掛けていたおばあさんにも同じように手を差し出していた。

すると、そのおばあちゃんは手を出すことさえなく首を横に振っていた。

あぁ…あーいうふうにしなくちゃいけなかったんだ…と心の中で思っていた。

 

手には象の置物。

そう言えば暇つぶしのために「夢をかなえるゾウ」という小説を持ってきていたのだった。それもガネーシャという象の神様がどうこうしてくれる話なのだが…

まさか、こんなことってあるんだな……それも教会の前で。

罰が当たればいいのに…と思いつつ、僕はその象の置物をゴミ箱にぶち込んだ。

今思えば、いい思い出として持って変えればよかったのだが、その時の僕はまたイライラを覚えていたのだ。

 

気を持ち直し、教会に入ることにした。


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中は素晴らしかった。

ステンドガラスや、異国の本物の教会に来たという感じがした。今までも何個か教会は周ってきたが、ここは本当にすごかった。

そこで少し心を落ち着かせた。

腹立つこともいろいろあったが…落ち着かせることに専念した。

 

さて、教会を後にすることにした。
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この後は、街を一望できるミケランジェロ広場にも行きたかったからだ。

 

 

イタリア旅行記 その二十五


引き続き、フィレンツェの街を歩いていると…

「オニイサン、ニホンジンデスカ?」と片言の日本語で話しかけられた。

 

どうやらピザ屋の店員で客引きしているようだ。値段を聞くとポテチとピザで5€程だったので頼むことにした。

よく聞く話なのだが、異国の地で母国の言葉で話しかけられると嬉しくなるものなのだ。

言葉とはすばらしく恐ろしいものだ。

 

店内の座席に座り待とうとしたら、なんと店内で食べるならお金が必要だそうだ。

僕はそこにお金を使うのはもったいないと思い、外の階段に座り食べることにした。
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ピザはクリスピー生地で薄く硬かった。僕はクリスピーが好きなので嬉しかったが、総評としたら普通だ。

パスタといいピザといい…良い店にあたらなかっただけなのだろうか……。

 

フィレンツェには教会がいくつもあり、その中の一つに入ることにした。(名前は覚えてない)

歴史も何も知らない僕だが、雰囲気だけは楽しめた。

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この教会の近くで思い出したことがあった。

ポケモンGoだ。

ヨーロッパ限定のポケモンをゲットしなくては……と考え起動した。

まぁすぐにはいないだろうと思っていたのだが…

なんと!!すぐに見つかったのだ。


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バリヤードだ。

このゲームはGPSを使用し、ヨーロッパでしか出てこないポケモンがいる。それがこいつだ。

捕まえることができて本当によかった。

 

 

このあと、一旦ホテルへ戻った。

あの鍵がかかったキャリーケースを優しいホテルスタッフが鍵を壊してくれる約束をしてくれていたからだ。

ホテルに戻ると…本当に開けておいてくれていた。

その時、サンキューという言葉を何度口にしただろう。

キャリーケースは壊れてしまって、もう閉めることはできないがやっと荷物を取り出すことができる。本当に感謝した。

 

部屋に戻り、キャリーケースの中を確認した。

地図もある。服もある。三脚もある。水もある。

安堵した。安堵という言葉を今まで使ったことがないがこういうときに使うのだろう。

 

早速ヴェネツィアで買ったダサい服を脱ぎ捨て、家から持ってきた白ティーと夏用のデニムに着替えた。

すごい気持ちよかった。サッパリしたといったほうがいい。

 

地図もカバンに詰め込み、すぐにフィレンツェの街へ再出発した。

 

 

 

地図を見返すと…行きたい場所に赤ペンでチェックしてあった。

そうだそうだ。フィレンツェで一番大きな教会にいくんだった。

僕はその方向に一直線に早足で歩き出した。

 

駅の近くだったのですぐに着くことができた。

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この上の写真を撮っていると、海外不幸あるあるが僕を襲ったのだった。


イタリア旅行記 その二十四


塔の最上階から降りてきた僕は、塔の中にあるミュージアムに足を運んだ。足を運んだといっても寄り道をしたようなものだ。
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美術館のような感じなのだが正直僕はもう美術館にお腹いっぱいだったのだ。

同じような絵ばかりで飽き飽きしていたのだ。

 

一階まで降りると、何か催し物の準備をしていた。
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大勢の準備をしている人たちの間をすり抜け、僕はまた外に出た。

やはり暑い…

イタリアに来て何度目になるだろうか…

またジェラートを頼んだ。しかも味も同じでレモン味だ。
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そしてたべおわった僕は、フィレンツェの街を歩き回ることにした。


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有名かもしれないが、街のど真ん中にメリーゴーランドがある。洒落ているといえばそうなのだが、よくわからない。
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馬車があった。やはり洒落ている。

京都の人力車と同じような感じだろうか…

乗っている人が結構いた。
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軍人さんもいた。本物の銃を見るのは初めてだった。この行った当時にテロがあったのでそのせいだろうか。日本ではまぁ目にしない風景だ…と思いカメラを向けたら言葉は通じないが「撮るんじゃない」と手を向けられた。

たしかに軍人さんは見せ物じゃないからな……と思いつつ盗撮しておいた。

にしてもカッコイイな。日本と違って髭を生やしていいというのもいい。
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さらに街を歩き続けた。
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更に僕は歩き続けた。


イタリア旅行記 その二十三

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ルーブル美術館前の広場に戻ってきた僕は塔に登ることにした。


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ルーブル美術館前の広場はなかなか多くの人がいた。

待ち合わせ場所にしている人もいるのだろう。

 

ルーブル美術館の隣にあった建物から登るのだが、中に入ると大広間になっていた。

よくアニメなどで会話しながら歩くシーンでありそうなやつだ。


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そして入場料。5€程だったかな。あまり覚えていない……。

なにせフィレンツェではいろんな場所に入り入場料を払ったのだ。

 

早速払い、登り始めた。

高さは通天閣ぐらいだろう。(大阪に住んでいない方はわかりにくく申し訳ない)

もちろん、エレベーターなどありはしない。

自分の足で登るのだ。

 

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登って…
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登って…
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登って…
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登り続けた。そんなに高くないだろうと思っていたが中々だった。

しかも細い階段だったので、降りてくる人と重なると体を細くしなければならない…。

 

しかもこのイタリア旅行の間、一眼レフカメラをずっと持っており、レンズ二本とカメラ本体で1,5キロ程なのだがずっと持っていると身体にこたえるのだ。

 

そして僕は頂上についた。


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なかなかの景色だった。

世界名作劇場で出てきそうな景色だった。

フィレンツェの目玉であるドォームも見えてよかった。

 
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この上の写真の左にいるお兄さんに何か笑顔で言われたのだが全く言葉がわからず愛想笑いしておいた。

こういうときに本当に言葉が通じれば、もっと海外旅行は楽しくなっただろうと改めて気付かされる。

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イタリア旅行記 その二十二

ルーブル美術館をあとにした僕は、何も考えてなかった。

何も考えてなかったというか、考えてはいたのだが、ガイドブックが開かずのキャリーケースの中にあるのでどこに行きたいか忘れてしまったのだ。

 

まぁ塔には登りたいや、ミケランジェロ広場に行きたいぐらいは覚えていた。

とにかく地図を見ながら歩き回ることにした。


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にしてもやはりヨーロッパの街並みは文化を大事にする習慣があるらしく、昔から変わらないのそうだ。なので駐車場などなく路道駐車が多いのだとか…

 

 

鏡っぽいガラスがあったので一枚自分のことを撮っておいた。なにせこのイタリアに来てから本当に数枚しか自分のことを撮っていない。

今見返すとすごい疲れている顔だと思う。

実際かなりの気疲れもしていた。


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フィレンツェは広場が多かった。いくつもあって名前もあったのだが、正直すべて似たような場所で僕はあまり覚えていない。
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協会も多くあった。いくつもあったのだが、全て同じ宗派なのだろうか……そもそも何の宗教なのだろうか?
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雲ひとつない青空で気持ちが良かった。

歩き回ることに喉が渇くので水を買っては飲んで買っては飲んだ。

おそらくこのイタリア旅行で一番口にしたもので10本のペットボトルは口にした。

 


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歩き回ると、僕はルーブル美術館付近に戻ってきていた。


イタリア旅行記 その二十一


朝食をたべ、部屋に戻った僕は早速フィレンツェの街を歩き回る準備をした。

 

僕はこのホテルの人たちにお世話になっているので、チップを置いていこうと考えた。

ヨーロッパではチップが当たり前の風習となっているそうなので、僕はネットでチップに添える言葉を調べて、部屋を出るときに椅子の上に1€と一緒に置いていった。

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朝一でルーブル美術館に行く予定だ。

エイチ・アイ・エスに旅行を申し込んだ時についでにルーブル美術館の入場券も購入しておいたのだ。 

僕はルーブル美術館まで少しはや歩きで向かった。

ホテルからは結構遠い。

10時頃からの入館予定だったのだが、世界的に有名な美術館なので僕は早めに行動しておいた。

なんとか9時半前にはチケットカウンターにつき、予約券と入場券を交換してもらった。

チケットカウンターに座っていた二人が日系の顔で日本語の会話をしていた。


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さて、美術館に入り写真を撮りまくった。

美術館では撮影OKなのだ。

僕は一応芸術系の大学卒業なので少し楽しみにしていた。

 


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はっきり言おう。

芸術は訳がわからない。

何が良くて何が悪いのかわからないし、どこに惹かれてこれは価値があるのかもわからない。

たしかにデッサン力などは素晴らしいが、かける人ならたくさんいるだろう…

 

 

美術館の中からきれいな景色が見えた。
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Theヨーロッパって感じ。

そして僕はそそくさとあまり感動しなかった世界的有名美術館、ルーブル美術館を後にした。

 


イタリア旅行記 その二十


フィレンツェのホテルまで戻った僕に

ホテルスタッフさんが話しかけてきた。

なんと!あのロストバゲージしたキャリーケースが届いたのだ!!

 

嬉しかった。黄色のハードキャリーケースなのだが、僕の手元に届くときにはすごい傷だらけだった。

本当に航空会社を恨んだ。

 

だが届いたのはキャリーケースだけ。

ヴェネツィアの空港にいた、おばはんスタッフには鍵も渡していた。

(この鍵を渡したときも本当は疑わしかったのだが、あっさり持っていかれたので渡さないといけないと思った。)

 

しかもスペアのキーはキャリーケースの中。

つまり手元にキャリーケースが届いたにも関わらず、なんと開けることができないのだ。

 

目の前にキャリーケースがあるのに中の荷物をとることができない。

 

本当にやるせなくなってくる。

ヴェネツィアの空港スタッフもすごい適当だな…。

 

ホテルスタッフの黒人の太った男性スタッフがなんとか僕に色々伝えようとしてくれたり、ピッキングでキャリーケースを開けようとしてくれていた。

本当にこのホテルの人たちには感謝してもしきれない。

今思い返しても何かお礼しとけばよかったと少し後悔している。

 

もうこれいじょうイライラしたくなかった。

なので、すぐに寝ることにした。

買ったばかりの高級感あふれるパンツをはいてベッドに横になった。

三日間履き続けたパンツはすごい汚れていた(あまり言葉にはしたくない…)

といってもあまり眠ることはできなかった。

 

次の日、朝五時ぐらいから荷物の整理をしていた。カメラの写真やフェイスブックの更新、寝れないのでごそごそやっていた。

 

僕が泊まったフィレンツェのホテルは朝食付きだ。昨日は朝早くから駅でのツアー待ち合わせがあったので朝食を食べることができなかったが、今日は朝食をホテルで食べる。

 

朝食は七時からだった。

正直言ってイタリアに来てから、あまり食欲が進まない。慣れない環境やストレスがあったのだろうか。

 

七時前に地下一階の朝食ルームへ行く。

ホテルスタッフのおばさんが、グッモーニンと挨拶してくれたのでぎこちない英語で返事をした。

 

朝食はバイキング形式でいろいろあった。

パンやベーコン、タマゴやシリアルなど。

僕は自分の好きなものだけ取って席についた。


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今日はフィレンツェの街を歩き回るので、できればたくさん食べておきたい。

特にベーコンは絶品だった。僕の求めるパリパリした食感に油。

十枚以上食べてしまった(食欲が進まないと書いたが普段はこれでもかというぐらい食べるのだ)

 

朝食を食べ終わると僕は部屋に戻った。