ゆるゆるリュッカー

リュックとカメラと旅が好きな大阪のアラサー。世界一周してぇ

イタリア旅行記 その三十二


目が覚めたときには、すでに明け方だった。

朝四時頃だ。

ハンバーガーを食べ損ねたことに少し後悔し、帰り支度を始めた。

かえりの飛行機の切符、送迎のチケット、現金やら……

少しこのイタリア一人旅に物足りなさを感じていたが、まぁ満足だった。

 

朝食は昨日と変わらずパリパリの油たっぷりベーコンを食べまくった。

 

そして送迎の時間、ホテル前にて待っていると一人のおっさんが車から出てきて話しかけてきた。どうやらこの人が僕のことを空港まで送ってくれるそうだ。

普通に乗り込んだが、これ危ない人かもしれないっていう警戒心が全くなかったことに今更少し呆れる。

 

空港まで約二十分程。

おっさんとは少ししか言葉を交わさず、僕はもう人生で二度と来ることがないかもしれないイタリアの景色を眺めていた。

といっても、日本の住宅地とあまり変わらない。

 

空港に到着した。

小銭が余っていたので1€をチップとしておっさんに渡したら、コーヒーでも飲むことにするよ、ありがとうと言う感じの言葉を僕に言い、笑顔でさよならしていった。

 

乗り継ぎの空港で時間がかなり余っていたので、僕は日本から持ってきた小説「夢をかなえるゾウ」を読んでいた。

この本は本当に好きで、何かやらなくてはもったいない気にさせてくれる本だ。

 

あっさり出発の時間が来たのだが、なかなか搭乗口が開かない。空港スタッフにまたいらいらしてしまっていた。

ぎりぎりの時間で搭乗口を開き、客が次々に入っていく。どうやら出発時刻自体が遅れているようだ。

 

僕は、帰り際の飛行機も外の景色を見たかったので窓際の席に指定しておいた。

となりの人はアジア系の顔でペラペラの英語で悠長に会話していた。

日本行きの便なので前の座席の方から日本語での会話が聞こえてくる。

あ〜、もう帰っちゃうのか〜など聞こえてくる。

僕も同じ気持ちだった。

 

かえりの飛行機にもちゃんとテレビがついていた。行きとほとんど番組は同じだったが、違う番組もあった。

僕は、ディズニーアニメのジャングルブックとダンボと洋画のパディントンを見た。

 

ご飯は行き同様、二食分ともおいしかった。

エコノミーで十分だ。
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 飛行機から見える景色は格別だ。

青色で雲海も見える。

この景色が僕は大好きなのだ。

日の出も見たかったのだが、反対側の座席からしか見えなかった。すこし残念ではある。
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そして十時間ほどのフライトを終え、僕は日本に降り立った。