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The ばっくぱっく

ざばっくの毎日あがく様をご覧ください。

イタリア旅行記 その十一

ハッと目が覚めた。

電車の中で寝ていた僕は誰かに肩を叩かれて驚き目を覚ました。

そこには金髪の駅員の姿をしたポッチャリウーマンがいた。

おそらく車掌だろう。

瞬時に、乗車券か特急券を見せろという意味だと理解したので(一応僕も駅員)すぐさま、HISでもらった特急券付き乗車券を見せた。

すぐに僕にそのチケットを返して次の客のところへ車掌は向かっていった。

 


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当たり前なことなのだが僕は驚いた。

 

金髪の前髪を帽子から出した髪の毛をくくらない女の車掌がいることにだ。

 

日本人の駅員は前髪もしっかりと帽子の中に入れ、後ろの髪も短くするか丸めるかしている。

もちろん髪の毛を染めることなど御法度だ。

 

その車掌さんを思い出す度に僕の中にある当たり前の常識というのがいかにちっぽけかということに気付かされる。

「こんなことでかよ」と思う人もいるかもしれないが駅員をしている僕からしてみたら当たり前のことだったのだ。

 

この世界に常識なんて一つもなく、ただ毎日変わらないものがあるから僕らが勝手にそれを常識というものだと勘違いしているだけなのかもしれない……

 

他にもタトゥーなどもそうだ。

僕は別にタトゥーに対する偏見は全くない。

タトゥーを入れてない僕からしてみれば…

したい人はすればいいし、したくないのならしなくていい。

タトゥーしている人が海やプールに入ってはいけないというのも僕は理解できない。

 

おそろくタトゥーを入れてる人間は「威圧感がある、こわい」って感じる人は…フィクションの世界からの影響が強い、ただの妄想なのではないかと時々思うときがある。

 

話が少しそれてしまった。

旅行記に話を戻そう。

 

その車掌さんが来てから僕はすっかり目が覚めてしまった。

乗車時間は約一時間半ほど……

 

終点のフィレンツェの駅に着いた。

 

やはり改札がない。

到着予定時刻より10分ほど遅れての到着だった。

外に出ると、もう夜に近い状態で暗くなり始めていた。

 

早くホテルについてゆっくりしよう。そう思い携帯でホテルの場所をスクリーンショットしておいた画像をみて、足早にホテルに向かった。イタリアの本もスーツケースの中だったのでロストバゲージにあった僕の手元には今地図すらないのだ。

 

 駅の近くにマクドナルドがあった。ヴェネチアでもあったが、やはり同じ味なのだろうか?あまりお腹が空いていないので食べなかったが。

 

歩くこと十五分ほど、ホテルについた。

ホテルの入り口にガードマンがいる。なかなか体格のいい男の人だった。その人にホテルのチケットを見せ、中に入った。

 

中のカウンター越しに座っていたメガネをかけたベリーショートヘアの女の人にチケットを見せた。

早く休みたい…そう思っていたら…

わかりやすい英語で「大丈夫ですか?すごく疲れてるように見えます」と言ってくれた。

 

イタリアに来て初めて聞いた英語だった。

日本人の僕にもわかりやすい単語とわかりやすい発音で話してくれすごい嬉しかった。

ここでも少し人の優しさに触れた感じがした。

 

ホテルのキーをもらい三階の僕の部屋に向かった。

キーはカード式でホテルのドア部分にカードを照らすと鍵が開く仕組みだ。

 

部屋の中はすごいシンプルだった。

二段ベッド(ホテルは一人で泊まった)、タンス、鏡台、イス、それしかなかった。

僕はカメラと携帯を充電し、少し横になった。

すごいホッとした気分になった。

イタリアに来てから気を常に張っている気がしたのだ。

 

明日の朝からはツアーがあるので、僕はすぐにシャワーを浴び寝ることにした。

なぜかあまりお腹は空いていなかった。

 

夜の10時ぐらいだったと思う。