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イタリア旅行記 その四

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一睡もできずまま、二日目を迎えた。

二日目は計画通り、ヴェネチアを歩き回る。

 

しかし僕の姿は日本の家からの姿のまま、上はポケモンのTシャツ、下はアディダスのジャージだ。

 

こんなラフな格好でおしゃれなヴェネチアの街を歩く日本人はそうはいないだろう。

 

しかし着替えの下着の一枚さえないのだ。

キャリーケースの中にイタリアの地図、洗面道具、すべての着替えが入っている。

それがぜんぶないのだ。

貴重品が全て手元にあるのが不幸中の幸いだ。

もう、今は時間がもったいないので、この姿でヴェネチアを歩くことにした。

 

 

朝、窓の向こうからチュンチュン鳥の鳴き声が聞こえる。日本と変わらないな……と窓を開けた。少し生臭い……たぶん海水の匂いだと思う。


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窓から体を乗り出すとこんな景色が見えた。

「あ、俺ホントにヴェネチアにきたんだ…」そう思えた。

昨日は暗くてわかりづらかったが今はハッキリここは日本ではないヴェネチアなのだと感じさせられた。

 

 

〈天使との出会い〉

一階に降り、ホテルの朝飯を食べようとした。

 

ホテルには朝食バイキングの無料券がついていた。

 

そこには数人の白人グループとアジア系の顔をした女性が一人で座っていた。

 

バイキングの内容はいかにも海外っぽい。

トースト、ヨーグルト、ベーコン……

まぁフレンドリーの朝食バイキングと大差ないと感じた。

昨日の機内食から何も口にしてないし、イライラのせいであまり腹も減っていなかったが今日は一日中ヴェネチアを歩き回るのだ。

何か口に入れようと味の濃さそうなマーマレードが入ったクロワッサンやフルーツ入りヨーグルトを取っていた。

 

「日本人の方ですか?」

 

え?僕は振り返った。

なにせここはヴェネチア。日本語が聞こえてくるのに少し心震えた。

 

先ほど一人で座っていたアジア系の女性が僕に声をかけていた。手にはスマートフォンポケモンGOをしている。

 

僕は嬉しくなり、ニヤけた顔をして返事をした。

 

「はい!そうです。ここ座っていいですか?」

 

いきなり隣の席に座ってもいいか?など日本で僕はしたことないが、荷物がなくなった不安や疲れやイライラで、この人となにか話したい!と心の底から僕を行動させたのだろう。

 

 

 

そこで僕は彼女と自己紹介をし、これまでの経緯を話した。

彼女の名前はEさん。東京から一人で海外旅行しに来たバックパッカーだそうだ。年齢は30ぐらい。

 

 

そう。この人が僕がこのイタリア旅行で出会った天使なのだ。

 

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