日本に降り立った僕は、このロストバゲージの件でクソ迷惑をかけられたエールフランスに関西国際空港でスタッフの人が破損したキャリーケースの弁償してくれる話があるので空港内のカウンターへ向かった。
周りから日本語がかなり聞こえてくる。
そりゃそうだ。当たり前なのだが、かなり安心する。やはり言葉は大事なのだ。
エールフランスのキャビンアテンダントか何かわからないがスタッフはお姉さんだった。
ありきたりな限定的謝罪をされ、キャリーケースは新しいキャリーケースに交換してくれるとのことでパンフレットをもらい、ロストバゲージのキャリーケースが戻らなかった間にかかった日用品の費用とレシートを一週間以内にエールフランスに送ってほしいとのこと。
まぁ当然といえば当然だ。
これは後々の話になるのだが、ちゃんとこちら側から送りつけてやったのにエールフランス側から一ヶ月以上連絡がなくこちらから連絡してやっとお金が入金された。
本当に腹がたった。
まぁ日本人のエールフランススタッフが問題ではないのだ。
僕の荷物を積み間違えたパリの空港スタッフに直接責任を取ってもらいたかった。
僕もサービス業をしているので、他人のケツをなんで俺が…と思うときはある。
さて……
このイタリア旅行が完全に終わってしまった。
僕は、20代のうちに何か一人でやり遂げたいという気持ちで一人海外旅行することに決めた。
今振り返ればいろいろな不満があれど行ってよかったと思えるし、いい経験になったと思う。
そして小さな日本で家と会社だけのさらに小さな世界から、本物の世界に飛び出せて改めて世界は綺麗だと感じることができた。
臭いセリフかもしれないが本心である。
また一人で海外旅行をしたいと考えている。
今度行くならケニアかボリビアが良い。
本物の自然で暮らす動物かウユニ塩湖が見たいのだ。
このイタリア旅行記を書き終えるまで半年以上かかるという体たらくで大変申し訳ない気持ちであるが、お付き合いしてくれた人がいたらお礼を言いたい。
ありがとうございました。